MINIクーパーS R56エンジンの不調 チェックランプ点灯
西宮からのご依頼で、MINI 平成19年 R56 クーパーS 突然のエンジン不調です。
MINIのR56の前期は エンジン内部のバルブの材質が悪いのか、カーボンによる異常燃焼のせいか、バルブが割れてエンジンの圧縮が無くなり、不調になるケースが多いように思います。
BMWとMINI共通の不具合として イグニッションコイルが悪くなるケースが多く、症状も4気筒のうち1気筒が燃焼しないため、イグニッションコイルかスパークプラグの不良と勘違いされがちです。
今回は4番の気筒にミスファイアーの故障コードが入っていましたのでコイルの不良をまず疑い、コイルを入れ替えダメ、プラグを入れ替えダメ、インジェクター入れ替えもダメ、といった感じで 入れ替え出来るパーツをすべて変えても4番シリンダーの不具合が改善しないため 各シリンダーの圧縮を計ることにしました。
すると、やはり4番シリンダーだけが全く圧縮がない!
当店で3か月前に修理したR56 ミニONEのエンジンの不具合もエンジンのバルブ割れだったので、同じような故障だろうと思い、ためらわずにエンジンヘッド脱着しました。
やっぱり!
上のバルブが今回交換したエギゾースト側のバルブです。(R56 ミニクーパーS N14エンジン)
下のバルブが3か月前に交換したエギゾースト側のバルブです。(R56 ミニONE N12エンジン)
割れ方がそっくりだと思いませんか?
特にターボ車はバルブが割れると、破片がタービン内の羽を破損させてしまいます。
というか、バルブからタービンまでフィルターはありませんので、こんな大きな破片がタービンに入ると、確実にブローするでしょう。
案の定、ヘッドオーバーホール/清掃とタービンASSY交換/キャタライザー内清掃でそれなりの費用が掛かってしまいました。
部品到着などに多少時間はかかりましたが、無事にエンジン修理は完了しました。
当店は、BMW/MINIのR56、R55、R60、の修理専門店です。 お気軽に何でもご相談ください。
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