MINI R56クーパーS 白煙修理 エンジンリフレッシュ作業

R56クーパーS 後期N18エンジン 愛知県より白煙修理でご来店頂きました。

走行中にマフラーより白煙が出る症状は、R系MINIでは頻発しています。

原因として、オイル交換の頻度が少ない(過去にあまりオイル交換をしていない事があった)

もしくは、オイルが消費している事に気づかないで長期間乗ってしまった。

R系MINIのディーラーのエンジンオイル交換の推奨が当時15000キロ~25000キロ(もしくは2年に1回)

この交換頻度が影響していることがほとんどです。

昔のBMWエンジンはNAで6気筒が主流でした。

エンジンオイルも6.5Lほど入りましたので、このくらいのインターバルでも故障は少なかったです。

このMINIのエンジンは直噴でターボ(クーパーS)、オイルも4.2Lしか入りません。

できれば5000キロ以内でオイル交換をおすすめします。

エンジンの各シリンダーの圧縮を測定し基準値内でしたので、白煙の原因のステムシールの交換とチェーンガイド一式を交換していきます。

エンジンタイミング調整用の工具で現在のタイミングのずれを確認します、上下のクリアランスが大きすぎます。

●プラスチック製のチェーンガイドの摩耗

●タイミングチェーンの伸び

●チェーンテンショナーの張力の低下

これらの原因と思われる部品を交換します。

この車両は特にスラッジ汚れが気になります。

ステムシールの上部のゴムはカチカチになって開いていました。16個交換します。

チェーンテンショナーも対策品に交換します。張力が強くなり、長さも違います。

プラスチック製のチェーンガイドは劣化し、破損が始まっていました。

もともとは真っ白なはずですが、オイルの着色と劣化で真っ黒になっています。

エンジン内部のパーツのスラッジ汚れが気になりましたので、チェーンガイドを交換している間に超音波洗浄していきます。

 

慎重に組み付けていきます。

タイミングはバッチリです。

 

綺麗になると作業している私も嬉しくなってきます。

私のディーラーメカニック時代はあまりに多忙で、限られた時間の中で部品交換する事しか出来ませんでした。

 

1台の車にじっくりと時間をかける事が難しく、パーツ洗浄などの時間は取れませんでした。

今は納得のいくまで、大好きなMINIと向き合う事ができます。

 

ベルト周りもリフレッシュが必要なパーツがありました。

ウォーターポンププーリーが劣化でヒビだらけになっているのと、このプーリーを制御するベアリングが偏摩耗しておりました。

ウォーターポンププーリーは摩擦で回転します。タイヤと同じでプーリー表面のゴムが劣化するとグリップが悪くなります。

これからの季節は特に水温上昇に繋がる可能性がありますので、定期的なチェックが必要です。

 

作業前、作業後の比較です。

 

まだまだ元気に走れます!!

 

この度は遠方よりご来店頂き、ありがとうございました。

 

 

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