BMW MINI R55 R56 冷間時エンジンガラガラ音 チェックランプ点灯 故障診断

エクスガレージの幸田です。

R55 R56 R60の白煙、オイル下がりの修理や、故障診断など、多くのご入庫をいただいております。

R系のMINIで困ったことや、分からないことなど、何でもお気軽にお問合せ下さい!

BMWやMINIのエンジンで朝一などの冷間時にエンジンからガラガラ音がして、エンジン警告灯が点灯する症状が発生する場合があります。

特に冷間、温間のエンジンクリアランスに差が出やすい冬場に多い症状で、今回入庫されたのが、西宮からのご依頼のR55クラブマンです。

故障コードはミスファイア入力、ほぼ全シリンダーが不定期にミスファイアを起こしています。

当然のことながら、エンジンの基本の状態からチェックしていきます。オイルの量/プラグの状態/シリンダー圧縮/点火タイミングなどです。

R系MINIのタイミングチェーン廻りのチェックは必須です。

オイル消費が見られる場合はバルブシールも交換します。

最近では、R系の後期エンジンでも症状が発生しています。N16、N18エンジンも該当します。

ステムシールはカムシャフトを取り外しての作業になりますが、必ず確認するパーツがあります。

HVA(ラッシュアジャスター)の状態です。

タペットの一種で、バルブクリアランスを油圧で0にする部品です。

これがバルブの数だけあります(4気筒なら16個)が、BMWのエンジンではこのHVAが原因で、異音やミスファイアーを引き起こしている場合があります。

先端がグラグラになっていたり、逆に固着している場合があります。

今回は縮んだ状態での固着でした。

カムとのクリアランスが大きくなると、異音と不調の原因になります。伸びた状態で固着すると、ロッカーアームとカムを摩耗させてしまいます。

エンジンオイルの交換頻度が少なかったり、オイルの量が少ないまま走行していると、ラッシュアジャスター内部の固着の原因になります。

オイル下がりで、ステムシールを交換する場合は、これらすべてのパーツをチェックしていきます。

固着している場合は、特殊なエア抜きの方法で復活させることができます。

デリケートなパーツですので、一つ一つ丁寧に作業します。

 

R系のMINIで7万キロを超えた、もしくは中古で購入してチェーン廻りのチェックをしてほしい。

当店では、細かいパーツまでチェックいたしますので、少しお時間をいただく場合があります。

台数に限りがありますが、代車も御座います。

リフレッシュメニューを用意してお待ちしております。

BMW/MINIにお乗りの方は、エクスガレージにお任せください。