R55、R56、R60ミニ/クーパー オイル消費と白煙について

R55、R56、R60のミニですが、とにかくエンジンオイルが減ってマフラーから白煙が出る車両が多いように思います。

BMWもMINIも10年ぐらい前の生産なら、まだまだ現役で走っています。

BMWならE90、E60など。MINIならR56なんですが、この時代のBMWのオイル交換の推奨が25000キロ。

CBSと言って、メーターパネルにオイル交換時期が表示されて、交換時期が来ると黄色の警告灯が点灯してドライバーに交換時期を教えてくれます。

25000キロは長すぎませんか?せめて5000キロ~10000キロぐらいで交換しませんか?

と、ずっと思ってたんですが、ここ何年か前にようやく15000キロに改善されました。

 

19年から20年生産のR56で多発しているのが、オイル消費とマフラーからの白煙です。

4~5万キロ代の走行距離の車両でも起こってます。

R系MINIはエンジンオイルレベルセンサーが付いていませんので、オイルが減ってもBMWのようにドライバーに警告する機能がありません。

知らない間にオイルがかなり減っていて、エンジン内部にダメージを与えることがあります。

 

多発しているのがエンジン内部のステムシールからのオイル下がりです。

酷くなると、しばらく走った後のアイドリング中に、マフラーから白煙がでます。

これはオイルがエンジン内部のバルブのシールの隙間を通って燃焼室内に落ちてきて、マフラーから排出されるという症状です。

 

オイル上がりの場合は、オイル管理が極端に悪く、ピストンリングがスラッジによって、ピストンリング溝の中で固着してしまっていることが多いです。

走行中に白煙がでます。アイドリング中も出ることがあります。

各気筒ごとのスパークプラグの状態と、燃焼室の内部の状態を確認します。

ピストンリングが原因のオイル上がり、ステムシールが原因のオイル下がり、ブローバイホースからのインテークマニホールドのオイル吸い込み。

クーパーSの場合はタービン内部からのオイル漏れ。

以上の4点の診断が必要になります。

 

R56はステムシールが原因の事が多いです。

当店では特殊な工具により、エンジンヘッドを脱着せずに修理が可能になりました。

作業時間は一泊二日です。

作業時間が短縮できるため、作業工賃も大幅に安くなりました。

エンジンの洗浄とチェーンのタイミングの調整も行いますので、エンジンの調子も良くなります。

左が新しいステムシール。

右が今回交換したステムシールです。

少し分かりにくいですが、新品と比べて古いシールのバルブ穴が、劣化で開いてしまっています。

穴の大きさ違いますよね。

今回の作業でマフラーからの白煙も無くなり、オイル消費もに完全に改善されました。

作業依頼有難うございました。

 

BMW/MINIの不具合でお困りでしたら、お気軽にお電話下さい。

 

エクスガレージ(EXGARAGE)  幸田