R55 R56 ミニクーパー エンジン振動 ピストン損傷 チェックランプ点灯

R56MINIクーパーが、エンジン振動で入庫しました。
なんとか走行は出来ますが、エンストを繰り返します。
R56のターボ無し、N12エンジンです。
診断機を繋ぐと、1番ミスファイアーが入力されていますので、シリンダー圧縮を測定。
1番のみ圧縮がゼロです。
エンジンバルブの損傷を疑い診断を進めましたが、何かがおかしい。
VANOSソレノイドバルブのオイルの流入口フィルターに大量の鉄粉が。
なんと、1番シリンダーのピストンが欠けています。
通常このような状態なら、エンジン載せ替えを勧めるショップがほとんどだと思います。
測定した結果、シリンダー内部の傷や歪みが許容範囲に収まっていて、
修理予算についてお客様の要望もあり、修理で対応することに。
ピストン挿入は、必ずBMW製の特殊工具が必要です。
リングなどに傷をつけないように、特に気を使います。
1番シリンダーはピストン交換、その他のシリンダーはリングのみの交換を行います
鉄粉を除去するため、すべての油圧回路を清掃しました。
ピストン損傷の原因のインジェクターも交換しました。
もちろん、ステムシールやチェーンガイドもセットで交換しました。
1週間ほど暇を見つけてはテスト走行。
不調はなくなりました。
凄く調子良いです。
ご入庫、ありがとうございました!
MINIの事は些細な事でもお気軽にご相談ください。
BMW/MINI 修理専門店エクスガレージでした。