MINI R55 R56 R60 MF16S クーパーS エンジン始動不良 高圧ポンプ不良 修理

MINI修理専門店 エクスガレージです。

大阪からの修理のご依頼です。

R56クーパーSで、暫く停車するとエンジンがかかりにくくなるという症状です。

暫くとは、一晩とか1日。

何度かスタートボタンを押してエンジンがかかると、アイドリングなど問題は無いようです。

信号待ちなどでエンジンが、たまにハンチングするようで、少しずつ症状が酷くなっている、という依頼です。

 

入庫されたときはエンジンが暖まっているので、エンジンの始動不良(スタートボタンを押してもエンジンがなかなか掛からない、クランキングはする)の症状は出ませんでした。

テスターを繋ぐとミスファイヤーのメモリーが入力されていましたので、その時の燃圧の数値を確認すると規定値よりも低いことが分かりました。

 

クーパーSは直噴エンジン(N14,N18)の為、ガソリンタンクから低圧ポンプ(3bar)で圧送されてきた燃料を高圧ポンプで最大120barまで引き上げます。

すごい圧力ですね! 1㎠に約122㎏の圧力がかかります。

アイドリングでも約50barの燃圧です。

これを高圧インジェクターでピストンに霧状に直接噴射するのです。

 

クーパーSはこの高圧ポンプが圧力低下を起こすことがたまにあります。

高圧インジェクターは、高い圧力でしか霧状に噴射できませんので、エンジン不調になったり始動性が悪くなるわけです。

右が不良のハイプレッシャーポンプです。

最近、極端に値段の安いものが出回っていますが、不良が多くあまりお勧めはできません。

 

エンジンがかかりにくくなってきたりアイドリング不調の場合はご相談ください。

BMW/MINI専門店 エクスガレージでした。