BMW　R55　R56 MINIクーパーS　オイル消費とマフラーからの白煙

こんにちは！エクスガレージの幸田です。

芦屋から御来店されたR56クーパーSのお客様で、マフラーから白煙が発生し、オイル消費が多く　10w40のエンジンオイルに交換しても1000キロで約1～1.5リッターは消費してしまうという症状です。

マフラーから白煙が発生する症状は、BMW　E90やE60などでも多発しています。

お客様は、補充用の1L缶を車に積み込んでいて、少なくなるとご自分で補充しておりました。

今回がちょうどオイル交換時期になりましたのでリフレッシュもかねて、オイル消費の原因のステムシールやチェーンガイドなどの部品や消耗品を交換することになりました。

ブログで何度か書いておりますが、BMWのE90や　MINIのR55,R56,R60系はとにかくオイル消費が多いです。

原因はオイル管理の悪さです。2世代目のMINIが販売された2007年はBMWのオイル交換インターバルが25000キロでした、オイルが4リットルしか入っていない直噴エンジンのターボ車で25000キロのオイル交換は確実にエンジンを損傷させていきます。

当店に緊急で入庫されたお客様もエンジンオイルがレベルゲージに付かなかったり、極端に少ない場合が多いです。

R56系はオイル消費の原因がステムシールであることが多いです。　もちろん各シリンダーの圧縮測定やオイル漏れの診断、スパークプラグの状態やブローバイのセパレーター状態などもチェックしていきます。

過去にオイル管理が悪かったため、少しエンジンタイミングにズレが出ています。　本来、下のように特殊工具を取り付けると、隙間が出来てはいけません。
0.5コマほどズレていたことになります。ひどい場合は慢性的なエンジン不調を引き起こします。

写真では分かりにくいですが、プラスチックのチェーンガイドがすり減っていましたので交換しました。
一般的に国産車などのタイミングベルトは10万キロごとの交換になりますが、MINIはタイミングチェーンです。一般的には無交換。　ですが、チェーンガイドがプラスチック製なので定期的に交換もしくは点検が必要です。熱劣化と振動で割れてしまって、走行不能になる場合があるからです。
定期的にチェックして、劣化や変色がひどい場合は交換することで、深刻なトラブルを防ぐことができます。