【MINI】R55、R56 MF16 のチェーントラブルによるエンジン不調 エンジンチェックランプ点灯
R56のチェーントラブルによるエンジン不調が増えてきました。
R56のN14エンジンはチェーンドライブによってクランクシャフトとカムのタイミングが合っています。
このチェーンの張り具合を適切に保っているのがチェーンテンショナーなのですが、
このテンショナーの張りが弱くなり、もしくは内部シリンダーの引っ掛かりにより、チェーンの駒がずれるというトラブルが続出しています。
特に初年度19年/20年製造のN14エンジン。
交換するパーツは対策品になっていて、ボルト頭部に丸溝がありテンショナーの張力が高くなっていて改善されています。
このテンショナーは油圧ダンパーの役割もありますのでオイルメンテナンスが悪いと、テンショナーの引き/戻りのバランスが崩れ、駒ずれが発生する場合もあります。
それとテンショナーの頭頂部に小さな穴が開いていて、チェーン潤滑用のジェットの役割も兼ねています。
このエンジンのチェーン潤滑ジェットはこの一箇所しかありません。
1ミリほどのオイル噴出ジェットが詰まると、チェーンの潤滑が失われ、異音やチェーンの不具合の原因になります。
チェーンガイドもプラスチック製ですので、劣化で割れているか摩耗している場合が多いです。
そしてチェーンガイドも対策品にかわっています。
R56では頻発している不具合ですが、当店では事前の防止策として、チェーンテンショナー/ガイドの点検と交換をお勧めしております。
症状は出ていないが不安という方は、ご相談ください。
エクスガレージの幸田でした。