BMW/MINI 直噴エンジンのインテークポート カーボン除去

エクスガレージです。
直噴エンジンの最大の泣き所、インテークポートやインジェクターのカーボン蓄積による不具合は、BMWやMINIで多く見られます。
BMW/MINIのエンジンに採用されているバルブトロニック機構。
通常のエンジンと違い、インテークポートのリフト量がなんと最小0.2ミリからコントロールされます。
これだけ繊細にインテークバルブのリフト量をコントロールしているため、バルブにカーボンが蓄積すると、空気の流れが阻害されノッキングが発生し、燃費の悪化やアイドリング不調を引き起こし、エンジン故障の原因になります。
BMWではこの問題に早くから着目していて、専用のツールが出ています。
ブラスターのメディア(クルミの粉)をカーボンに高圧で吹付け、カーボンを落とすというもの。
日本ではほとんど普及しておりませんが、米国や欧州では数多くの実績があります。
BMW/MINIの純正ツールをドイツ本国から取り寄せ、やっと到着しましたのでご紹介します。
RECSのようにインテークマニホールドから薬剤を注入し、カーボンを溶かすと言われている物もありますが、蓄積したカーボンを落とすことは難しく、予防するものだと思います。
上の写真は、MINIのN14/N18エンジン用のアダプターです。
ブラストメディアに天然素材のクルミ片を使用することにより、環境に優しく、エンジンを傷つけず、燃焼室に多少残っても、燃えて排出されます。
つまり、リスクがありません。
インテークポートを閉じた状態で掃除機で吸い取りながら、高圧でメディアを吹き付けます。
作業前の写真です。
このくらい蓄積すると不調の原因になります。
吹付け後の写真です。
走行が5万㎞を超えている、もしくは普段ちょい乗りが多い場合はカーボンの清掃をおすすめします。
施工可能な R56 R55 R60
その他、BMW/MINIではN47ディーゼル(R60クロスオーバー)
BMWではN20 N54 N55エンジンのアダプターを揃えましたので作業可能です。
せっかくなので、インジェクター超音波洗浄も同時に行いました。
◎クルミメディアブラストカーボン除去(インテークポート洗浄)⇒
◎インジェクター超音波洗浄(インジェクターノズル洗浄)⇒
◎リキモリのジェットクリーン(インジェクター内部、燃焼室、ハイプレッシャーポンプ内部洗浄)
順番に施工していきます。
おそらく最強の組み合わせです!
劇的に調子がよくなります。
超音波洗浄機は次回、アップしますね!