MINI R57クーパーS オイル消費が多い 修理

エクスガレージの幸田です。
R57クーパーS ハイゲート 後期N18エンジンのオイル消費の修理です。
鳥取県よりお越しいただきました。
遠方よりありがとうございます!
走行距離は14万キロでオイル消費が酷く、2000キロで2.5Lほどのオイル消費があります。
とても気に入っていて、まだ乗りたいとの事。
オイル消費改善と、消耗品やエンジン内部のリフレッシュ作業をご用命頂きました。
MINIのR系はオイル管理が悪いと(もしくは過去に悪い時があった)オイル下がりを起こします。
マフラーから白煙が出る場合はステムシール交換で改善することが多いです。
ただ、1000キロで1L以上消費するようなオイル消費は、ステムシール交換では改善しないことが多く、同時にピストンリングのスラッジ固着を疑います。
もちろんヘッドカバー内部のセパレーターの故障やタービン内部のオイル漏れなど他の原因も考えられますので診断が必要です。
お客様との立ち会い診断の結果、ピストンリングとステムシールの交換、その他チェーンガイドなどの消耗品を交換することになりました。
そこそこタイミングがずれていました。
取り外したパーツはすべて洗浄します。
ピストンリングは1つのピストンに3つ付いてます。
上、中、下と言った感じです。
簡単に説明すると、上の2つは爆発の圧力を逃さないようにしていて、下のリングはオイルを掻き落とします。
オイルリングが縮んだ状態で固着すると、オイル消費が酷くなります。
BMWのN型エンジンは、昔からある症状です(ディーラー時代に複数台経験しました)
シリンダーボアの摩耗や真円度を測定し、許容誤差であることを確認した後、ピストンは超音波洗浄します。
オイルリングは純正の2ピースから3ピースの物に変更しました。
シリンダーヘッドも洗浄して
専用工具を使用して、慎重にピストンを組み込みます。
破損していたチェーンガイド一式、摩耗も酷くタイミングのずれの原因になってました。
引っかかりがあり油圧漏れを起こしていた、チェーンテンショナーは対策品に交換。
ウォーターポンプのプーリーが剥離していて、水温の異常上昇と異音の原因になっていました。
14万キロ走行のベルト廻りのテンショナーも交換しました。
エンジン内部はピカピカになりました。
エンジンタイミングを調整してエンジンコンピューターやセンサー値をチェックした後、始動確認。
今回の作業を行ったのが7月です。
4000キロ走った後にオイル消費量の測定と、軽いチェックも含めて9月の終わりに再来店されました。
結果は、全くオイル減っていなくてエンジンも調子が良いと喜んでいただけました。
改善して良かったです!!
この度は、遠方よりご来店いただき、ありがとうございました!!
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